中古戸建ての購入の大きなメリットの一つに、新築戸建てと比べ一般的に価格が安いことが挙げられます。
価格が安ければ、その分住宅ローンの借り入れを抑えることが出来るので、
短い期間でローンを返済することも可能です。
そうした面もあり、新築戸建てよりも中古戸建ての購入者の年齢はやや高くなる傾向にあります。
同じエリアで探す場合に物件数が豊富なことも中古戸建てのメリットです。
親との近居や子供の学校、勤務先といった理由で、
特定の地域で新築住宅を探す場合物件数に限りがあります。
中古戸建てなら、エリアを限定して探すことも可能です。
また、完成している建物を見た上で選べることもメリットです。
日当たりや眺望などは、図面ではイメージしにくいものです。
実際に中を見学することで間取りや明るさなども確認できます。
中古戸建てのデメリットは、建物の経年の老朽化や設備の消耗が少なからずある点です。
特に築年数が20年~30年を超えるような古い建物は、
キッチンや給湯器などの設備だけでなく、
建物の腐食や雨漏りなども起こっている場合があるので、注意が必要です。
また、昭和56年6月1日より前に建築確認を取得した建物は、
今の基準と異なる旧耐震基準で建てられているので、建物によっては耐震性が脆弱な場合もあります。
構造や設備の水準も新築住宅と比べると、劣る場合が多く断熱性能なども異なります。
水回りなどの設備は、リフォームによって交換は可能ですが
中古マンションの建物構造などは変えられないものなので
耐震性がしっかりしているかは確認したいところです。
新築戸建ての場合、基本構造部分(柱や梁、屋根など)に関して
完成引渡しから10年間に何らかの瑕疵(欠陥)が見つかれば
工務店や不動産業者に対して無料補修などが義務づけられています。
中古戸建てで売主が個人の場合、保証がない場合や
あっても期間が短いケースが多いので注意が必要です。
設備などは老朽化で壊れることは覚悟しておく必要があります。
中古住宅でまず確認したいのが建物の耐震性です。
建築確認取得日が、昭和56年6月1日以降かどうかをまず確認しましょう。
旧耐震の建物の場合、耐震診断を行っているかどうかを確認しましょう。
もし耐震診断が行われていない場合は、耐震性が大丈夫かどうかを専門家に確認しましょう。
キッチン・浴室など水回りやクロス、床などの傷みがありリフォームが必要な場合は
事前にリフォーム業者に相談して見積もりをとることをおすすめします。
給湯器・ガスコンロなどの主要設備の製造年月日も確認しましょう。
10年から15年程度が耐用年数の目安ですので、今稼働していたとしても
近いうちに取り替え時期が来るかもしれません。
また、新築戸建てが税制等の優遇措置が大きいのに対し
要件を満たさない中古戸建ての場合、住宅ローン控除や住宅取得等資金の贈与を受けた場合の
非課税措置などの対象にならないケースもあります。
制度利用を前提に検討している方は注意しましょう。
中古戸建ては、過去の修繕履歴などでも住宅としての価値が大きく異なります。
後で後悔しないためには、しっかりと今の状態を確認して選ぶことが大切です。
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